法律関係の国家資格といえば、思い浮かぶのは弁護士・司法書士・行政書士の3つです。これらの職種の役割分担はあまり知られていないことが多いものの、特に司法書士に関しては、法務局に提出する不動産登記の関連書類の作成や申請の手続き、供託に関すること、これらの相談への対応が主となっています。不動産登記といえばマイホームを購入した際の権利関係の登記が有名ですが、そのほかにも相続によって亡くなった人の土地や建物を取得した場合が該当します。この場合の登記は相続登記とよばれていますが、売買のときよりも相続登記のほうがむしろ難しいケースが多く、専門分野として取り扱っている司法書士に依頼をするメリットは大きいといえます。

相続登記を司法書士に依頼することにより、依頼者は戸籍謄本や住民票、登記事項証明書などのさまざまな書類をみずから役所に請求する手間がなくなり、わずらわしさから解放されます。また申請書の作成などもすべて代行してくれますが、こちらも手間がかからないといった理由のほか、行政に提出する文書にはあってはならない間違いを防ぐことができる意味でも有効です。申請のあった書類を法務局の登記官は添付された証明書などをもとにしてくわしくチェックし、もしも間違いがあれば補正といって登記官の面前での訂正を要求されるか、または却下されてやり直しとなってしまいます。間違いが大きければそれだけ余計な時間がかかってしまいますので、司法書士への依頼はきわめて効果的です。

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